少し遠い店を選ぶとき、移動そのものに意味を持たせられるかどうかで、その日の質が変わります。
移動を我慢の時間にしてしまうと、着く前に疲れます。逆に、道中を楽しみに変えられれば、店に入る頃には全員の気持ちが揃っている。
PARCO FIERAは、そういう店でした。
電車で30分、そして無人駅
札幌駅から電車で約30分。降りるのは無人駅です。
移動手段を選ぶにあたって、乗り換えがないこと、駅から店が近いこと を先に確認しました。せっかくの遠出なので、道中を楽しめる形にしたかったからです。
乗り換えが入ると、そのたびに会話が途切れます。全員で移動しているなら、乗り通せる経路のほうがいい。
無人駅を降りると、すぐに店が見つかります。迷う心配はありません。
インターホンを押して、名を告げる
店の前でインターホンを押し、名前を告げます。すると迎えが出て、そのまま入店します。
この形式は、入る側の気持ちを整えます。自分でドアを開けて入るのとは違い、招かれて入るという感覚 になる。
こうした入店の作法は、店によってかなり違います。事前に知っていれば戸惑いませんが、知らないと入口で立ち止まることになります。
ハムの上に、チーズ
悶絶したのは、ハムの上にチーズがのった一品でした。
とにかくハムが美味い。食感はしっとりとしていて、口の中でほどけていく。そこにうまみと香りが来ます。
そして、すべて美味しい。一皿だけが突出しているのではなく、全体の水準が高い店でした。
前日は、鮨だった
札幌には連泊し、前日は鮨金へ伺いました。
和と洋、性格の違う2軒を続けて使う。 これが出張時にはよく効きます。同じジャンルを続けると、どうしても比較の目線になってしまう。まったく違う店なら、それぞれを別のものとして味わえます。
入店の作法ひとつ取っても、店ごとに違います。インターホンで名を告げる店、ベンチで順番を待つ店、予約時間前には入れない店。16軒それぞれの段取りを記録しています。
この店が向く場面
お客様との特別な日、パートナーとの特別な日 に。
移動を含めて一日を使える相手に向きます。
実用情報
エリア|北海道・札幌市近郊
価格帯|30,000〜39,000円(1名/訪問時)
訪問|1回
段取り|札幌駅から電車で約30分。乗り換えなし、駅から近い。入口はインターホン
向く場面|特別な日の会食、出張時の会食
この記録について
一献録では、編集部が実際に足を運び、自ら勘定を払った店だけを記録しています。招待も取材も広告出稿も受けていません。
「どの店が美味しいか」ではなく、「どの店を、誰と、どの場面で使うか」 を残すことを目的としています。

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